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精神疲労とは

まずはストレスをしっかり自覚することが大切


「自分にストレスはない」と思っている人ほど要注意。


じつはカラダはとてもストレスを感じているのに、

それを自覚できていないという場合があるからです。


また、“頑張り屋さん”が注意。


自分はストレスに強いと過信し、

カラダが強いストレスを感じていても“このくらい大丈夫”とスルーしてしまいがちです。


カラダの悲鳴を聞き逃していると、知らぬ間にストレスがたまり、気づいたときには大きな不調に発展していた、なんてことにも。


手遅れにならないためにも、ストレスをしっかり自覚することが大切です。




漢方での精神疲労の考え方


「ストレス性胃炎」や「ストレス性蕁麻疹」「ストレス性難聴」など、「ストレス性○○」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。


ストレスはイライラや精神疲労だけでなく、さまざまなトラブルや病気を引き起こす原因になることもあります。


原因不明で悩んでいたトラブルの原因が、実はストレスだったということも少なくありません。


ストレスはまさに万病の元。



漢方では昔からストレスをとても重要視し、ストレスに対するケアを大切にしてきました。


「漢方は“気の学問”」とよく言われます。


昔から“病は気から”と言われるように、「気」は健康にとってとても大きな存在で、「気」のコンディションによってカラダの状態が決まると漢方では考えられています。


そのため、漢方では「気」をとても重要視しています。


漢方では、「気」は気持ちや気力の“気”に通じ私たちのココロ、精神のバランスをコントロールしている存在だと考えています。


また同時に、「気」は臓器の働きや血流、ホルモンバランスなどカラダのすべての機能をコントロールしている存在でもあると考えられています。



そのためストレスによって気持ちがかき乱され「気」のコンディションが乱れると、イライラする、落ち込む、不安になるといった精神バランスが崩されるだけでなく、


同時にカラダの機能も乱れやすくなり、のどの違和感(つかえ感)や、腹痛、胃痛、下痢、動悸、息切れ、発汗、めまい、疲労感などカラダ自体にも不調が生じやすくなると考えられているのです。



ストレスによるのどの違和感を感じたら

「理気降逆」(りきこうぎゃく)


のどに何か物がつかえたような違和感があるけど、咳ばらいをしても、唾をのんでも、水を飲んでも、物を食べても、何をやっても解消されない!


こんな症状があったら「のどの病気なのでは!?」と不安になられる方も多いようです。


漢方では昔からストレスによる気の乱れが原因で起こる代表的な症状だと考えられていて、梅の種がひっかかったような感じがすることから“梅核気(ばいかくき)”と呼ばれています。


最近では西洋医学でも“咽頭喉異常感症”と呼ばれ、だいぶ認知されるようになりました。



緊張しやすい、ささいな事が気になる、疲れやすい症状の方は

「補気補血」(ほきほけつ)

「調和営衛」(ちょうわえいえい)


ささいなことが気になって落ち着かない、極度に緊張しやすく、緊張すると汗が出る、ストレスを感じやすく、神経質でそわそわしてしまう・・・


例えば、ささいなこと(家の戸締まり等)が気になって落ち着かないという方や精神的ストレスを感じやすい方。


これでは神経がすり減って、どんどん疲れてしまいます。


ココロが弱るとカラダも弱りますが、逆もしかり。


カラダが疲れると気力やヤル気が出ないように、カラダが弱るとココロも弱りやすくなります。


もともと体力がなく、カラダが弱い虚弱体質の人は、健康な人に比べ、ココロが弱りやすくストレスに弱い傾向があると漢方では考えられています。



神経が高ぶっていらだちやすい方は

「気血両虚」(きけつりょうきょ)

「肝陽化風」(かんようかふう)


ちょっとしたことでイライラし、怒ってしまう、周りにすぐあたってしまう

胃腸が弱くストレスで食欲が下がりやすい方歯ぎしりを良くするなど


バランスを崩し高ぶる「肝」(かん)を抑え安定させることで、精神状態を安定させ、カッと怒りやすい、イライラしやすいなど、神経の高ぶりによる興奮を鎮め、神経過敏や癇癪を緩和し、神経症や不眠症、歯ぎしりなどの改善を目指します。


漢方では、「肝」(かん)という考え方があり、文字通りの「肝臓」という意味だけでなく、精神や自律神経の機能・はたらきも含めた幅広い概念として考えています。


「肝が高ぶる」とは、精神が高ぶることであり、怒りやイライラが現れます。


また、「血(けつ)」が不足していると、ストレスに対する耐性が低くなってしまいます。


そのため、「血」の不足で、ちょっとしたストレスでも「気」のめぐりが阻害され、イライラ、怒りっぽい、などの症状が出てしまいます。


とくに、「気」のめぐりが悪く、その怒りが強い場合は、いわゆる「感情を抑えられない、物に当たる・・・」といった行動をとってしまうことがあります。



精神的に不安定・なかなか眠れない方は

「清熱安神」(せいねつあんしん)

「補気健脾」(ほきけんぴ)


仕事や人付き合いなどでイライラし、思い悩んでしまう方、テスト前や試合前などに緊張して眠れない、布団に入ってもあれこれ考えてなかなか眠れない、細かいことが気になり落ち着かない、便秘がちで動悸があるなど比較的体力があり、体格も良いタイプの方の精神不安の方には、


気の巡りを良くし、カラダにこもった熱を冷ますことで、気の乱れを安定させてイライラや怒りを鎮静、心を落ち着かせてくれるとされていまいます。



ぐっすり眠れない方に

「気血双方」(きけつそうほ)

「養神安心」(ようじんあんしん)


よく夢にうなされて起きることがある方、昼間疲れやすく、寝てもその疲れがなかなかとれない方、食欲がなく、寝不足の方など。




未病を引き起こすストレス


病気ではないものの、なんとなく具合が悪いという、

病気と健康の間の状態は、未病と呼ばれています。


自律神経のバランスが乱れ、免疫力が低下している状態です。


未病のサインは疲れといわれ、いろいろな生活場面でストレスが体調に関与し、疲れを起こすため、未病の最も大きな要因のひとつがストレスだと考えられています。


また、仕事や家事などがストレスを生み、ストレスが未病をまねいて、結果的にまた未病が仕事や家事にも影響するという悪循環が起こりやすいとされています。


忙しい毎日のなかでは、疲れやストレス、体調不良に気づいていながら、改善しようとするまでには至らないのが実情です。


しかし、未病の状態を放置すると、悪化しやがてさまざまな病気へとつながります。


未病の段階でいち早く変化に気づけば、ストレス要因に気づいて、病気になる前に、本来の健康な体へ戻すことができます。




漢方で、

ストレスに負けない身体を作る!


現代社会で生活していくうえで、ストレスは避けて通れないものです。


ストレスは、日常の様々な場面で発生します。


また、残念ながら漢方薬の服用で今、降り掛かっているストレス自体をなくすことはできません。


ただ深刻な状況になる前に、今感じているストレスを軽減することで、症状を抑えられる可能性が漢方にはあります。


ですからストレスと上手に付き合い「ストレスに負けない身体づくり」をしていくのです。


ストレス、精神疲労も「証」(体質、体力、抵抗力、症状の現れ方など)によって選定する漢方薬が異なります。まずはご相談ください。






当店は完全予約制となっております。

カウンセリングと説明をさせていただきますので、まずはお電話でご予約をお願いいたします。







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