強烈な日差しに照りつけられてエネルギーを消費し、暑くて汗をかいてノドがカラカラに乾き、室内に入れば冷たいエアコンの風にさらされて冷えが気になる夏。
水分補給には、冷たい飲み物が多いのではないでしょうか。
心と体に影響する暑さを和らげるのは大切なことですが、夏はさまざまな「冷え」との戦いでもあります。
「暑い」と「涼しい」を繰り返して体温調節がうまくいかなくなると、血流が滞ったり、
心と関係の深い自律神経を乱したり不眠や疲れを感じるときもあると思います。
また、日常の中でたくさんのストレスにさらされてもいます。
ストレスは、カラダ本来の機能を邪魔してしまう刺激の一種。
ストレスが溜まると気のめぐりが滞り、カラダの熱をうまく外に発散しづらくなります。
もし、カーッと顔にほてりを感じたり、肌にプツプツと赤みが出たりしたときは、夏のさまざまな影響による「酒さ(しゅさ)」の可能性があります。
酒さとは、主として中高年の顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患と定義されています。
酒さでは刺激に過敏に反応したり、
鼻や頬など顔が赤くなったりするため、“赤ら顔”と呼ばれることがあります。
漢方で考える酒さや赤ら顔が起きる原因
肌が赤くなる理由のひとつに紫外線や気温の急激な変化、刺激のある食べ物やアルコールによる「血管の拡張」が考えられます。
本来は、カラダに備わっている自律神経が、外の環境に合わせて血管を拡張したり収縮したりして、健康のバランスをとっているのですが何らかの理由によって血管が拡張したまま戻らなくなった場合、肌に赤みが発生したりします。
血管の拡張の問題による血流の滞り
漢方では、瘀血(おけつ)と言います。
瘀血や余分な熱がこもることによって酒さの症状が起きると考えます。
また、メンタルの不調や身体の冷えはカラダを緊張させ血液の流れを乱します。
肌が刺激に敏感になり、赤みが出やすくなる「デリケート肌」に傾きやすいということです。
ですからストレスも身体の冷えも原因のひとつです。
さらには、余分な熱を発散できずカラダに溜め込むことで炎症を引き起こし、
体内のうるおいが足りなくなるのも原因です。
汗をかいて水分不足になったり、エアコンの効いた場所で冷えたり、
蒸し暑さでストレスを感じたりと、夏は酒さや赤ら顔が起きやすい条件が揃っている季節です。
肌の炎症だけでなく、かゆみや不眠、胃腸の不調、イライラ、
めまいといった、他の症状もあわせて起きる方もいらっしゃるかもしれません。
ぐっすりと眠ることは心とカラダを癒やします。
夜遅くまで起きていると、体力や不調の回復が遅れるので早寝が肝心。
胃腸への負担を和らげ、適度に休む習慣を続けることで、
蒸し暑さやストレスに負けない、強い肌をつくることができるでしょう。
不調が重なる前に、体質に合った漢方薬や生活習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか
当店は完全予約制となっております。
カウンセリングと説明をさせていただきますので、まずはお電話でご予約をお願いいたします。
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