糖尿と漢方療法

最終更新: 2月19日

糖尿病

糖尿病という疾患は、古くから知られている疾患で、昔から「消渇(ショウカチ)」という臨床像がそれを現していると考えられてきました。しかしながら、消渇という臨床像は、糖尿病が進行した状態であり、現代の糖尿病はほとんど自覚症状もなく、健康診断で始めて発見される患者も多く、この段階で病態を分析し、進行を防ぐ治療法が必要とされています。


糖尿病は血液中の血糖を調節するインスリンという膵臓からホルモンが足りなくなったり、働かなくなったりするために起こります。そのために、体にうまく利用されない糖分が血液中にたくさん溢れて、高血糖症を引き起こすわけです。それは長く続ければ、血管を傷めたり神経の働きに影響を与えて、多彩な合併症を引き起こすことで大きな障害となります。



漢方ではこう考えます

高血糖の状態における糖は”濁”(邪気)であり、糖尿病は”濁”邪の停滞と関わっています。末梢血管障害はこの邪実の状態を引き起こした”血”や”湿濁”の停滞によるものだと考えられます。また、本来、”気”になるべきものが邪に変わりますので、当然”気”は不足し、”気虚”の症状を呈し、衛気虚になれば易感染、営気に及べば皮膚病巣を起こしやすくなるわけです。



當主のココがポイント

そこで注目したい動物生薬が蚕(かいこ)です。蚕は民間療法の薬として、中国、韓国、日本で古くから利用されてきました。特に、韓国で1597年に書かれた「東医宝鑑」には蚕の効能について色々と記されています。現代になるとさらに様々な報告があります。


…蚕がなぜ血糖値を下げるかというと、食べた糖質は小腸でブドウ糖に分解されます。蚕は糖質がブドウ糖に変換されるのを阻害するのです。 つまり、蚕が糖質と一緒に小腸に到達すると、糖質を単糖類であるブドウ糖に分解する酵素の一種であるアルファグルコシターゼの活性を抑えるので、糖の急速な分解を防ぎ、血液への吸収を遅らせることによって、食後の血糖値をうまく調整してくれるのです。 血糖値の急上昇を抑えることは、血中のブドウ糖代謝に働くホルモン・インスリンを分泌する膵臓の負担を大幅に緩和することになるのです。 しかも、蚕は、インスリン抵抗性の人にも良く作用しますし、少しでも膵臓の働きが残っていれば、インスリンの分泌を活発にする作用もあるといわれいます。…

また、桑の葉にも血糖値を下げる働きが期待(報告)されています。


…蚕はその桑の葉だけを食べて生長する上、蚕自身の蛋白質(アミノ酸)がすばらしい働きをするのです。 蚕のアミノ酸の中でも、アラニン(肝機能保護)、グリシン(血中脂肪・血圧低下)、ロイシン(痴呆予防)、セリン(コレステロール除去)だけでなく、血圧低下に働く非タンパクアミノ酸であるギャバも確認されており、低血糖やインスリン不足によって起こる昏睡を防ぎます。…

糖尿病患者に不足しがちな亜鉛・セレン・ビタミンB2・ビタミンC は、抗酸化作用により血管を守り、ビタミンB6・ビタミンB12 は神経障害の症状を軽減します。これらのミネラル・ビタミンが不足すると、血管がボロボロになり、糖尿病はさらに悪化しますので、しっかりと必要な栄養素を摂取することも大切になります。




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