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ガンの免疫療法

更新日:2021年2月19日

「日本人の2人に1日とはガンになる」といわれ、現代ではガンは身近な病気です。特に、高齢になるとガンと宣告される確率は高くなってしまいます。ただ、早期に発見できれば完治も充分に可能です。

もしもガンと診断されたら

もしガンと宣告されたら、不安になったり落ち込んだり、気が動転して何をすればよいか分からなくなってしまうかもしれません。しかし、ガンを克服して元気に暮らしている方もいらっしゃいます。出来ることはたくさんありますので、あきらめないで頂きたいのです。


ガン治療をする方へ

西洋医学では、手術のほかに抗ガン剤の投与や放射線治療が行われます。ガン細胞を攻撃する優れた治療のため、たくさんのガン患者に行われている治療です。ただし、副作用が起きやすいのが現状です。

特に、骨髄の造血幹細胞や口腔粘膜、消化管粘膜、毛根細胞はダメージを受けやすいとされています。貧血・口内炎・はきけ・食欲不振・脱毛などを引き起こしやすくなります。


漢方薬には、これらの抗ガン剤や放射線療法による副作用を軽減したり、抗腫瘍効果を高めるものがあります。

抗ガン治療の副作用を軽減して、体力・免疫の低下を抑えることでよりガンの治療効果を高めることが期待できます。


漢方ではこう考えます

抗ガン治療は対症療法であるものが多く、多大な苦痛に対する忍耐も必要です。

それに対して漢方医学は、「ガンと闘う体づくり」を重視しています。


抗ガン剤や放射線治療などで体の衰弱が予想される場合は、その前から漢方薬を服用しておくことで体力・気力の衰えを軽減し、また衰弱からの回復を早めることができます。


ガンの免疫療法

特に、免疫を強化する、栄養状態を改善する、メンタルを整えることが大切で、漢方薬が大きな役割を果たします。

生活習慣を改めながら、漢方薬で「ガンと闘う体づくり」に努めることがガンを克服するために必要と考えています。


ガンと闘う本治療法

病気の治療には本治(ほんち)と標治(ひょうち)があります。

本治とは根本治療のことで、体質を改善したり、病気に対する抵抗力を強くすることです。漢方薬は本治に適したものが多くあります。

標治とは本治以外の治療のことで、症状を抑えることが目的です。

しっかりと体の基礎を築き(本治)、その上に必要に応じて様々な治療(標治)を行うことが効果的なのです。


免疫を強化

免疫細胞は細菌やウィルス、ガン細胞から体を守っていますが、その機能が衰えると病気になります。免疫細胞を活性化してその機能を高めることが大切です。


血流改善

血液の流れをよくすることで必要な栄養が行き渡ります。ですから、免疫機能が充分に発揮されるためにも血流改善は不可欠です。

また、細胞をガン化させる大きな要因は活性酸素といわれています。

血流を改善しながら活性酸素を除去することは大きな意味があります。


メンタルを整える

ガンに立ち向かうためには、患者さん自身の気持ちが前向きであることが大切です。ガンに対する恐怖や治療の苦痛など、ストレス自体はなくなりません。しかし、ストレスを上手にコントロールすることで自律神経が安定し、免疫細胞が正常に働くようになります。



當主のココがポイント

抗腫瘍効果が期待されている生薬について、次のような記述もあります。


動物実験や臨床試験などで抗腫瘍効果が知られている抗がん生薬として 白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)  半枝蓮(はんしれん) 竜葵(りゅうき) 莪朮(がじゅつ) 三稜(さんりょう) 丹参(たんじん) 紫根(しこん) 夏枯草(かごぞう) 蒲公英(ほこうえい) 山豆根(さんずこん) 苡仁(よくいにん)など多数あります。 固形がんの場合、 白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)と半枝蓮(はんしれん)の組み合わせの有効例が多く報告されています。 白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)は肝臓の解毒作用を高めて血液循環を促進し、白血球・マクロファージなどの食細胞の機能を著しく高め、リンパ球の数や働きを増して免疫力を高めます。  半枝蓮(はんしれん)はアルカロイド・フラボノイド配糖体・フェノール類・タンニンなどを含み、抗炎症・抗菌・止血・解熱などの効果があって、中国の民間療法として外傷・化膿性疾患・各種感染症などに使用されています。 白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)と半枝蓮(はんしれん)の2つは、各種の腫瘍に多く使用され、特に消化菅の腫瘍(胃がんや大腸がんなど)に対しては比較的良い治療効果が報告されています。[1]

 


白花蛇舌草(びゃっかじゃぜつそう)、半枝蓮(はんしれん)いずれの生薬も古くからヘビの咬傷を治す効果で使用されています。何か考えさせるものがありますね。


参考文献

[1] 福田一典,がんとの共存を目指す「漢方がん治療」,ルネッサンスアイ, 2017






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