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疲れとは

疲れは、休息や睡眠によって回復できる一時的なものと、なかなか回復できない慢性的なものがあります。主な原因としては、「睡眠不足」「ストレス」「栄養不足」「病気」などが挙げられます。睡眠は、体や大脳の疲れをとる最も有効な手段ですが、十分な時間がとれなかったり、質が悪かったりすると、疲れが蓄積していきます。

ストレスには、肉体的なものと精神的なものがありますが、どちらもストレスの環境下にあると、疲れを感じるようになってきます。また片寄った食事や栄養バランスの乱れにより、疲れを回復する栄養素を得られず、疲れを長引かせることがあります。病気の影響や、薬による副作用で疲れやだるさを感じることがあります。たとえば、風邪やインフルエンザにかかると、体の免疫機能がはたらき、疲労感やだるさを感じるときがあります。また。貧血や更年期障害などでも疲れを感じるときがあります。ところが、体は疲れているのに、疲れを感じにくいときもあります。たとえば、大好きなスポーツに打ち込んだり、気心の知れた友達と夜通し遊んだり、といったような場合です。

逆に、体は大して疲れていなくても、大嫌いな作業をしたり、気の合わない人とがまんして話したり、といったときにはどっと疲れを感じます。

疲れは、体と心の密接なつながりによって左右されがちなもの。疲れを感じれば対策をとれますが、“遊び疲れ”といったような、感じにくい疲れは放っておかれがちです。


疲れを放っておくとどうなる?

疲れを放置したままでいると、脳から体を休ませようとする信号が出るので、集中力や思考力が低下し、パフォーマンスが落ちてしまいます。疲労感によるQOLの低下はもちろん、無気力になってしまったり、また免疫機能が低下してしまいます。

やる気、元気、陽気など、「気」にまつわる言葉が、身の回りにはたくさんあります。ふだん何気なく使っている言葉ですが、実は疲れはこうした「気」のはたらきと密接に関係しています。漢方では「気」は目に見えない小さな物質で、私たちの体を支えるエネルギー物質としての役目を担っていると考えられています。


【漢方の視点で考える】

疲れの原因のひとつは「気」の不足


漢方では、私たちが元気よく活動するパワーの源を「気(き)」と呼びます。気力、根気、勇気…。何か行動を起こすときの表現には、よく「気」という言葉が使われますよね。睡眠などの休養や健康的な食事から補うことができる、生命活動に欠かせないエネルギー。

「気」は主に眠っている夜の間に作られます。気が不足していると、なかなか起きられず朝からだるかったり、何をするにもやる気が起きなかったり、すぐに疲れてしまったり。日常生活にも影響をもたらすでしょう。また、食べものを胃腸で消化する際にも「気」を使い転化させます。

食後に倦怠感や眠気が現れる人は、「脾(ひ)」の働きが鈍っているかもしれません。「脾」は消化吸収した栄養をエネルギーに変える働きがありますが、「脾」の働きが弱いと、逆に「気」を消耗してしまうのです。そんな気や脾の働きは漢方薬で補うことができます。


胃腸の機能を高め、カラダの「気」を増やすことで元気を補う

元気がなく、内臓の働きが弱りがちで、疲れやすい方には胃腸を補い、カラダの気を増やすということが有効的です。「人参(にんじん)」をはじめ「白朮(びゃくじゅつ)」「黄耆(おうぎ)」「当帰(とうき)」「陳皮(ちんぴ)」などの生薬で弱っていた消化吸収(脾)の働きを整え、気を補うことができます。


「気」と「血(けつ)」を補い、消化吸収など内臓機能の働きを高める

「黄耆(おうぎ)」「地黄(じおう」「芍薬(しゃくやく)」などの生薬中心の製剤で内臓機能の働きを高め、疲労回復を助け「気」と「血」を両方とも補い術後や病後の体力低下や衰弱などの改善も目指せます。


加齢や病後などで前より食欲や元気がない方に、体力や気力を補給

「人参(にんじん)」や「黄耆(おうぎ)」、「当帰(とうき)」「地黄(じおう)」、「白朮(びゃくじゅつ)」「茯苓(ぶくりょう)」などの生薬中心の処方で「気」だけでなく、カラダの栄養となる「血」も補い、栄養不良の改善を目指します。病後の体力低下や疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血などの改善にも用います。



やる気が起きない、疲労が蓄積していると感じたり、普段から疲れがなかなか取れないと感じたら注意が必要です。この段階では病院に行っても「異常なし」と言われるかもしれません。それは病気と診断される前の「未病」と呼ばれる状態の可能性も。病気ではなくとも早めの対処が肝心です。


疲れなどの「未病」を改善するのは、漢方薬の得意分野でもあります。不調や体質に合った漢方薬を取り入れて、早めに不調を解消しておきましょう。





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