生理前になるとチェック項目のような、さまざまな症状に悩んでいませんか?
このような生理前に見られる症状のことをPMS(月経前症候群)と呼びます。
症状は、生理の3日から10日位前に現れることが多く、
排卵後から2週間続く人もいれば、生理前の2,3日だけという人も。
症状に個人差が多いことや、多くの場合生理が始まると症状が軽減していくことが特徴です。
多くの女性が何らかの症状を感じているといいます。
PMSは、まだ世間的に認知度が低いのでひとりで悩んでいる方も多いです。
西洋医学では
ホルモンバランスの
変動に注目し症状に注目した対策が中心
西洋医学では、PMSはホルモンバランスの変動が原因と捉えます。
月経周期における女性ホルモンの変動が影響し、各々の不調をもたらすと考えられています。
PMSには特化したお薬は、残念ながら多くはありませんが、症状を和らげる治療法にはいくつかの選択肢が用意されています。
西洋医学では「対症療法」といって主に起きている症状を抑えることを目指します。
「吐き気には吐き気止め」、「うつ状態には抗うつ剤」というように、症状に適したお薬を使っていきます。
症状をすみやかに緩和させたい場合には、西洋薬を選択すると良いと思います。
女性ホルモンのバランスを整えるために、経口避妊薬(ピル)を使った治療もよく行われています。
しかし、体質によっては経口避妊薬が副作用で飲めない、妊娠を望む場合には使用しにくいという問題があります。
また、うつ状態や情緒不安定を改善する効果がある抗うつ剤や抗不安薬などは、眠気や注意力低下などの副作用が気になる方もいます。
漢方での
PMS(月経前症候群)の考え方
漢方では
「気・血・水」の異常として捉える
漢方ではカラダの構成成分である「気・血・水(き・けつ・すい)」の異常としてPMSを捉えます。
人間は「気・血・水」という3つの構成要素からできており、すべての要素がバランスよくスムーズに流れている状態を健康と捉えます。
PMSでは子宮における「血」の滞りがあり、さらにホルモンバランスの異常による「水」のバランスの乱れ、さらには「気」の異常も関係します。
特にイライラしやすい人は、「気」の流れを司っている五臓六腑の「肝」の乱れがあると考えます。
「肝」は「血」を貯蔵する働きもある部分であり、女性の生理にまつわるトラブルでは「肝」が重要な鍵を握っていることが多いです。
漢方では
体質から建て直していくことを目指す
漢方では症状ひとつずつに対処するのではなく、カラダ全体のバランスや体質などをみて改善を行います。
同じ症状が出ている場合でも、それぞれの体質によって選ぶ漢方薬は変わります。
全体のバランスを整えていくことにより、例えば頭痛やイライラなどの複数の症状を同時に改善できるという点が漢方の優れた部分です。
「不定愁訴(検査をしても原因がわからないような症状)」に対して漢方薬は適してます。
ただし、漢方薬の場合は効果を実感するまでに時間を要することがあります。
PMSの症状に悩んでいる女性は多いですが、悩みには個人差があり誰もが同じではありません。
自分の体質にあった治療を選ぶことがPMSの改善への近道と言えます。
「肝」とは、文字通りの「肝臓」という意味だけでなく、精神や自律神経の機能・はたらきも含めた幅広い概念として考えています。
「肝が高ぶる」とは、精神が高ぶることであり、怒りやイライラが現れます。
また、「血(けつ)」が不足していると、ストレスに対する耐性が低くなってしまいます。
そのため、「血」の不足で、ちょっとしたストレスでも「気」のめぐりが阻害され、イライラ、怒りっぽい、などの症状が出てしまいます。
とくに、「気」のめぐりが悪く、その怒りが強い場合は、いわゆる「感情を抑えられない、物に当たる・・・」といった行動をとってしまうことがあります。
「気」とは、元気の源である“生命エネルギー”であると同時に、精神をコントロールする気持ちの気、さらにはカラダのすべてを動かしコントロールする“機能”でもあると考えています。
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