アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎とは、鼻腔粘膜が特定の物質に対してアレルギー反応を起こす疾患です。
くしゃみ・鼻水・鼻づまりの3大症状のほかに、目のかゆみや涙目、充血、さらに全身症状(食欲不振、疲れ)などが起こることもあります。
ある一定の期間だけに起こる季節性の鼻炎と、一年を通じて起こる通年性の鼻炎があり、季節性の鼻炎にはスギやヒノキなどの花粉によるものが多く、通年性の鼻炎は家の中のチリやホコリ(ハウスダスト)、ダニ、カビなど、あらゆる異物が原因となります。
くしゃみや鼻水が止まらないのは「水滞」が関係しています。
アレルギー性鼻炎はアレルゲンが体内に侵入して発症します(外因)。
漢方では外的な原因だけではなく、体の内部にも問題があると考えています(内因)。
アレルギーは抗原に過剰に反応してしまうもののため、防衛力の弱い方が発症しやすく、さらにアレルギー性鼻炎は水分代謝の乱れも関係していると考えます。
冷たいものの摂り過ぎ、過労などで脾胃(胃腸機能の総称)のはたらきがおとろえると、体を守る防衛力が低下します。すると、消化吸収が低下し、代謝されない水分(水飲)が体内に残ります。
そして、アレルゲンが侵入すると、体内の過剰な水分に反応してくしゃみや鼻水などの症状が出ます。漢方では花粉症や鼻づまりの症状を、カラダの一部に余分な水が溜まっている「水滞(すいたい)」の状態であると考えます。
必要なところに水分が少なく、特定の部分に溜まった水が溢れ出すことで鼻水やくしゃみが出てしまうのです。
この状況に陥る原因のひとつに、体を巡るエネルギーである「気(き)」の不足によって、体の抵抗力(自然治癒力)が下がっている可能性が考えられます。
ストレスや疲れなどで不足した気を補い、巡らせながら、体内の水分バランスを整えることが大切になります。
秋になると急な寒暖差などで、体調に変化を感じる方も多いと思います。
例えば、鼻が詰まる、頭が痛くなる、イライラする。こんな症状が起きている方は、蓄膿症の可能性があります。
また、鼻水が止まらない、くしゃみが出るという方は秋の花粉症の可能性が考えられます。
このような場合漢方では、それぞれの病名ではなく、その人の体質や症状に合わせた、漢方薬を選定します。
蓄膿症の原因
蓄膿症(副鼻腔炎)はウイルス・細菌・ストレス・アレルギーなどが原因で、副鼻腔の粘膜に炎症が起きることにより鼻の粘膜が腫れてしまう病気です。
鼻の炎症がひどくなると、鼻の通りが悪くなり、副鼻腔に膿(うみ)がたまります。
鼻が詰まる、頭が痛い、粘り気のある黄色い鼻水が出る、などの症状を起こします。
鼻が詰まることによって、匂いや食べ物の味がわかりにくくなったりすることがあります。
【漢方で考える】
鼻が詰まる、鼻水が出る原因
漢方では「肺は鼻に開竅(かいきょう)する」という言葉があり、鼻の異常は五臓の肺と関係があると考えています。
肺の気が弱くなると、邪気(じゃき)とよばれるウイルス・細菌・アレルゲンなどが侵入しやすくなり、鼻づまり・鼻水が止まらない・匂いがわかりにくいといった症状がでます。
鼻に関する邪気には、寒邪・熱邪などがあります。
寒邪が侵入すると、カラダが冷えカラダの中の余分な水分が鼻水として溢れ出します。
カラダが冷えると、水のような鼻水が出るといった症状を起こします。
寒邪はカラダが冷えているためカラダを温めることが大切です。
熱邪が侵入すると、カラダの中に熱がこもり鼻づまりを起こします。
熱邪はカラダに熱がこもっているため肺の熱をさますことが大切です。
漢方では肺と大腸はつながっており、腸内環境を改善させることも鼻の異常の改善になると考えています。
気・血・水のタイプで考えると、水滞の人はカラダの中に余分な水分がたまりやすいため、鼻水が出たり、鼻づまりを起こしやすくなります。
たかが鼻の病気いずれ治るだろうと放っておくと鼻の病気は慢性化していきます。
副鼻腔に溜まった膿のため耳(中耳炎)や目に苦情が起こりやすくなります。
また、鼻が詰まって口で息をするため喉の腫れや痛み、風邪を引きやすくなってしま
います。漢方で治す力をつけて辛い鼻の症状を改善しましょう。
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