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むくみとは

更新日:5月9日

人体の約60%は水分で、その大部分は細胞内のほか、血管、リンパ管中に存在しています。これらの水分は、細胞や血管からしみ出したり、戻ったりして入れ替わっています。ところが、この水分がうまく回収されず、細胞のすき間にたまってしまった状態が「むくみ」です。


足のむくみ

朝すんなり履けた靴が、夕方脱ぎにくい! というような経験はありませんか? 心臓から送り出され、足などの体の末端へ運ばれた血液は、ふくらはぎなどの足の筋肉のサポートによって、心臓に向かって送り返されます。ところが、立ちっぱなし、座りっぱなしなど、同じ姿勢を続けると、この機能が弱まり、血液がうまく戻りません。そして血管から余計な水分がしみ出し、むくみとなってしまうのです。


顔のむくみ

朝起きると、まぶたが腫れぼったくなっていたりしませんか? 起きている間は体の下の方にたまりがちな水分が、横になることで体の上のほうに行きわたるため、朝は顔がむくみやすくなります。とくに、まぶたは体の中でもやわらかい組織の一つです。むくみはやわらかい部分に現れやすいため、目元がむくみやすいといわれています。


手のむくみ

お酒を飲み過ぎた次の日など、指輪がきつくなったりしたことはありませんか? 手がむくむと手の指を曲げたり伸ばしたりする際につっぱった感じがしたり、手のしわが消えてパンパンに腫れた感じがします。体に入ったアルコールを代謝する過程で、アセトアルデヒドと呼ばれる有害物質が産生され、血管を拡張させすき間から血中の水分が漏れ出すことで引き起こされます。


 

むくみの原因

体に栄養や酸素を運ぶ役割の血液と血管があり、末端部分は、毛細血管が細胞に必要な成分を運んでいます。さらに、毛細血管から細胞に成分を届けてくれる「細胞間液」は、老廃物を伴った水分として静脈やリンパ管へ運ばれていきます。むくみは、静脈やリンパ管の流れが悪くなってしまうことで、水分や老廃物が回収されずに皮膚の下にたまってしまう状態といわれています。


生活習慣

水分や塩分を摂り過ぎると、体内の水分量が増え、むくみやすくなります。塩分の多いインスタント食品や外食を控え、減塩を心がけましょう。また、アルコールの飲み過ぎや睡眠不足、運動不足もむくみの原因のひとつと考えられています。

きつめの衣服を着ていると血液の循環が悪くなりますし、窮屈な靴をはいていても、足がむくんでしまいます。


女性特有のホルモンバランスの変化

生理前や妊娠中、更年期などの時期はホルモンのバランスが変化するため、自律神経の乱れなどから血行が悪くなりむくみやすくなるといわれています。とくに妊娠でおなかが大きくなると、下半身の血液を集める「下大静脈」などの脚の静脈を圧迫するため、血行が悪くなって足がむくみやすくなります。


体の冷え

体が冷えると血行が悪くなって血管から水分が染み出し、むくみが起こりやすくなります。また体が冷えると筋肉が硬くなり、血液の循環を助けるはたらきが弱くなります。そのため体が冷えてしまうとむくみやすくなります。


筋力低下

足のむくみの原因のひとつとして考えられるのが、運動不足やそれに伴う筋力低下です。筋肉は血液やリンパ液を循環させるポンプの役割もしています。普段ほとんど運動をする機会がない人だと、筋肉量が落ちて、その役割を十分果たせなくなってしまい、むくみの症状が出てくると考えられていいます。


 

漢方でのむくみの考え方

「気」「血」「水」とは? むくみはどういう状態?

「気」は、生命のエネルギーのこと。元気、気力などの「気」で、人を支える原動力を指すといわれます。「血(けつ)」は、主に血液のことを指します。全身を巡って栄養を運びます。「水(すい)」は、血液以外の体液のこと。水分の代謝や免疫系などにかかわっています。この3つが全身を巡り、バランスが保たれていることで、健康は維持できていると漢方では考えられます。このうちのどれかが不足したり、巡りが悪くなったりすると、体に不調をきたします。

むくみとは、「水(すい)」が停滞した状態のことで、場合によっては「気」の不足が加わることもあります。


「脾」「肺」「腎」の機能低下もむくみの原因となる

漢方では、消化吸収をコントロールする役割のあるものを「脾」、呼吸や水分循環をコントロールするものを「肺」、水分代謝全般を調節するほか、生命力を貯蔵する役割のあるものを「腎」といいます。むくみは、余分な水分(代謝できない水分)が、体内や体表面に溜まってしまった状態をいいますので、こうした「脾」「肺」「腎」の機能が低下していることもむくみの原因と考えられています。


 

漢方薬を選ぶ際に注意する点

漢方治療の最も大きな特徴は、漢方医学的に診断して治療することにあります。これを「証をみる」といいます。「証」をみて漢方薬を選ぶと、高い効果を発揮することができるとされています。

「証」とは、自覚症状及び他覚的所見からお互いに関連し合っている症候を総合して得られた状態(体質、体力、抵抗力、症状の現れ方などの個人差)をあらわす漢方独特の用語で、治療の指示(処方の決定)につながります。言い換えると、からだが病気とどんな戦い方をしているかをみるもので、体質や抵抗力、病気の進行度などをあらわします。

よって、むくみに効くもののなかでも、自身の証に合う漢方薬を選ぶことが大切になります。




当店は完全予約制となっております。

カウンセリングと説明をさせていただきますので、まずはお電話でご予約をお願いいたします。





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